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私たちが目指す
「追悼」東京大空襲記念館

偏向のない追悼施設が必要

 

 現在、東京空襲犠牲者のご遺骨は、関東大震災の犠牲者と一緒に東京都慰霊堂に納められています。また、記念館についても、関東大震災と東京空襲が復興記念館という1つの施設で展示されています。

 そのため、震災と空襲が混同されてしまいかねませんので、関東大震災と東京空襲を峻別した方がいいでしょう。

 偏向した平和祈念館の建設には断固反対しますが、偏向のない東京空襲犠牲者を追悼する施設は必要です。

 私たちが目指す「追悼」大空襲祈念館を対案として示すため、全国各地の祈念館を視察し、建設候補地を探しました。

 その結果、記念館としては「筑前町立大刀洗平和祈念館」、追悼施設としては「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」が優れていて、見本になります。

そこで、この2つの祈念館を紹介いたします。

​                        ※クリックすると、大きくなります

※パンフレットは、こちらからダウンロードできます

〇筑前町立 大刀洗平和記念館   http://tachiarai-heiwa.jp/

西日本の航空拠点だった大刀洗。昭和20年3月のB29による爆撃。2500発がこの狭い地域に落とされ、千人前後の人たちが命を落としました。

更に学校近くの森に避難した子供たち31人も、森めがけて投下された爆弾で爆死しました。

これを記憶し、亡くなった方を追悼する[意味]で記念館が出来ています。
この記念館の【素晴らしい】ところは、

①空襲、特攻を客観的に書いてある

②すばらしい遺書も展示されている

③いわゆる「15年戦争史観」とは無縁

④きちんと、戦争に至った経過も客観的に記述している(下の写真→日米開戦と大東亜共栄圏 参照)

【素晴らしい】展示で、客観的事実を展示して、後は来館者が考えることが必要!

それを「偏向平和祈念館」の建設をすすめようとしている人たちは、[加害も「教え」なくてはいけない][アジアを苦しめたことも?「教え」なくてはいけない]と言っています。針小棒大に、なかったことも「教えろ」と言っているのです。

税金で運営する祈念館を使って、あなた達は、一体何をしたいのか。

この記念館には、沢山の児童、生徒たちが「修学旅行」に来るそうだ。素晴らしい勉強が出来る!

見学したら「日本が大嫌いになる」「おじいさんたちは悪い人なの」と言うような記念館をつくっていいのでしょうか。

東京に出来そうになった「東京都平和祈念館」は、日本を全面的に否定する館なのです。

大刀洗平和記念館は、次に紹介する「広島原爆死没者平和祈念館」と並んで、私たちの目指す「追悼平和祈念館」の見本となる施設です。

今、「偏向・自虐」をひた隠しにして、建設をすすめようとする勢力がありますが、かれらの子供を洗脳する「策略」を許してはなりません。

出典:筑前町立 大刀洗平和記念館ホームページ、パンフレットから

こちらから、パンフレットがダウンロード出来ます

〇国立広島原爆死没者追悼平和祈念館  https://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/

祈念館は空襲などで亡くなった方を「追悼」することが、

第一の命題でなくてはりません。

第二は空襲の実態。

第三に戦後の復興があります。

私たちが提案した「平和資料館6原則」の2にあるように、

「追悼の心を呼び覚ます展示」は必要不可欠であり、中心となるべきものです。

 

墨田区横網町公園には、私たちが提案した「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」があるが、建設が予定される祈念館の中心は「広島原爆死没者追悼平和祈念館・追悼空間」をモデルにした祈りの場を据えるべきです。追悼とは静かに祈ると言うことです。

同時に「大刀洗平和記念館」のような冷静で客観的な展示を併設することが真に戦没者を追悼し、平和を考えることの出来る祈念館と言えます。

展示計画の大半が断罪。10%が慰霊であると言った「東京都平和祈念館展示計画案」は論外です。

「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」は、「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」に基づき、国として、原爆死没者の尊い犠牲を銘記し、恒久の平和を祈念するとともに、原爆の惨禍に関する全世界の人々の理解を深め、被爆体験を後代に継承することを目的として、被爆地である広島に設置された施設です。※以下展示の概要をパンフレットよりご紹介致します。

 

1.「平和祈念・死没者追悼空間」が圧巻

原爆死没者を静かに追悼し、平和について考える場所です。

壁面には爆心地付近から見た被爆後の街並みを死没者数

約14万人同数のタイルを用いて表現しています。

静かに追悼、祈りをささげる静寂の場です。

 

 

 

 

 

 

 

2.「遺影コーナー」死没者のお名前・遺影 合掌 

多くの原爆死没者の遺影やお名前を通して、原爆が年齢や性別、職業などに関係なく、無差別に多くの命を奪った事実を伝えています。大型モニターではご遺族から寄せられたお名前と遺影が順次映されます。

(また、検索装置では一人ひとりのお名前や遺影をご覧いただけるようになっている)

   

 

 

 

3.「情報展示コーナー」企画展を開催

被爆の実相が分かりやすい映像で解説されています。

関連する写真や現物資料の展示もあります。

  

4.「体験記閲覧室」祈念館が収蔵する次の資料を自由に閲覧・視聴出来ます 

                          

                            14万編を超える被爆体験記や追悼記

                            被爆者の証言ビデオ など

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                         

 

                          ※原爆資料館から歩いて数分のところにある 

      

出典:国立広島原爆死没者追悼平和祈念館ホームページ、パンフレットから

   こちらから、パンフレットがダウンロード出来ます

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〇「追悼」東京大空襲記念館(仮称)の建設候補地

                  ―都立猿江恩賜公園―

 

 「追悼」東京大空襲記念館の建設候補地は、横網町公園や錦糸公園、猿江恩賜公園などいくつかあります。その候補地を視察してまわった結果、江東区にある猿江恩賜公園が最適でした。

 

     公園の比較表

 

 

 

 猿江恩賜公園を候補地として選んだポイントは次の4点です。

  • 東京大空襲の仮埋葬地であったこと

  • 広大な敷地があること

  • 追悼にふさわしい静寂さであること

  • 都立公園であること

 

 

 

現在、横網町公園には「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」があります。この碑は、東京空襲の史実を風化させることなく、今日の平和が永く続くことを祈念するため、平成13年(2001)に東京都が設置しました。ですから、横網町公園は候補地の一つです。

 横網町公園には、「東京都慰霊堂」と「東京都復興記念館」もあります。「東京都慰霊堂」には東京空襲犠牲者8万1295名の遺骨が納められていて、「東京都復興記念館」には戦災での遺品なども展示されています。

 ただし、もともとは関東大震災での犠牲者を慰霊し、その後の復興記念を目的として建てられたもので、空襲による犠牲者は、あとから追加されました。そのため、震災と空襲が混同されてしまいかねません。震災の犠牲者と空襲の犠牲者は、きちんと峻別する必要があります。

 そのことから、「追悼」東京大空襲記念館は、横網町公園ではなく、別の場所に建設した方がいいでしょう。

 私たちが候補地として選んだ猿江恩賜公園は、南側地区が東京大空襲後による犠牲者の仮埋葬地となっていました。猿江恩賜公園に仮埋葬されたのは1万2749名で、錦糸公園の1万2895名に次ぐ多さです。なので、東京空襲の犠牲者を追悼するのにふさわしい場所だといえます。

 仮埋葬された数が一番多い錦糸公園も候補の一つです。ところが、錦糸公園の広さは5.6万平方メートルしかありません。猿江恩賜公園はその約3倍の15万平方メートルあります。

 「国立広島原爆死没者追悼平和祈念館」には、ゆったりとした広い空間で、犠牲者を追悼して平和を祈念する場があります。このような追悼の場を設置するためには、静寂で広い敷地が必要になります。

 猿江恩賜公園北側地区の芝生広場は、都会の喧騒さを感じない静寂さで、広さも十分にあります。ここであれば、心静かに犠牲者を追悼するための、ゆったりとした空間を確保することができそうです。

 また、錦糸公園は墨田区立の公園です。都として「追悼」東京大空襲記念館を建設するには、やはり都立公園が最適です。

 これらのことから、「追悼」東京大空襲記念館の建設に一番ふさわしい候補地は、都立猿江恩賜公園であると思われます。

 

[写真] 東京都慰霊堂(横網町公園)・・元の「震災慰霊堂」本来は関東大震災の犠牲者を慰霊するためのものだったが、後に納骨堂を拡張して震災犠牲者、東京空襲犠牲者の遺骨をあわせて奉安。名称も、「東京都慰霊堂」と改められた。

 

 

 

[写真] 東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑・東京空襲犠牲者名簿(横網町公園)・・東京都平和祈念館偏向展示の議論の中で、「慰霊碑と先行してつくるべきだ」と言う私たちの提案がもとでつくられた。碑の内部には東京空襲で亡くなった方々のお名前を記録した「東京空襲犠牲者名簿」が収められている。

新しく建設される施設の中心となる「追悼」施設として、国立広島原爆死没者平和祈念館を参考に拡大したものを建設すべきだ。

 

 

 

 

 

 

[写真] 猿江恩賜公園・・横網町公園の約8倍の広さがある。仮埋葬されたのは約1万2000人。

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猿江恩賜公園マップ
東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑 (003).jpg
東京都慰霊堂 (003).jpg
030906 東京空襲犠牲者名簿.jpg
猿江恩賜公園の芝生広場.jpg
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